近年、スマートフォンやタブレットの高性能化によって、企業や店舗でキャッシュレス決済やオンライン手続きなど、インターネットを介したサービスが数多く誕生しています。

しかし、これらのサービスによってユーザーの利便性が高まる一方、アカウントに対するセキュリティ対策を怠れば、ユーザーの情報流出や不正アクセスなどの被害に巻き込まれることも少なくありません。

そこで活用したいのが、スマートフォンや携帯電話の電話番号によって本人認証を行うショートメッセージサービス認証。

ショートメッセージサービス認証を活用することで、二段階認証によって確実な本人認証を行えるだけでなく、強固なセキュリティ基盤を構築できるため、アカウントセキュリティに不安がある企業には最適な対策と言えます。

そこで本記事では、ショートメッセージサービス認証を導入するにあたって押さえておきたい基本的な知識や仕組みをはじめ、活用するメリットやデメリット、導入する際のポイントについて解説します。

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【ショートメッセージサービス認証とは?導入する目的や背景】

まずはじめに、ショートメッセージサービス認証の基本的な特徴と、多くの企業やサービスで導入される目的や背景について解説します。

●ショートメッセージサービス認証の概要

ショートメッセージサービス認証は、ユーザーの本人確認を正確に行うために、スマートフォンや携帯電話宛にワンタイムパスワードを送信し、そこに記載されたコードを入力することでアプリやシステムにログインできるセキュリティ対策の仕組みです。

●ショートメッセージサービス認証が求められる目的や背景

ショートメッセージサービス認証が求められる目的や背景は以下のような要因が関係しています。

・アカウントセキュリティの強化

近年、携帯電話やスマートフォンの普及にともない、キャッシュレス決済やオンライン手続きなど、インターネット上でさまざまな契約や作業を完結することができます。

しかし、サービスの利便性を高めるためには、ユーザーの機密情報を保持するアカウントセキュリティの構築や強化も重要な課題として挙げられています。

そこで、他人と被ることのない携帯番号に認証コードを送信して、本人認証できるショートメッセージサービスのセキュリティレベルの高さが注目を浴びているのです。

・不正な外部利用の防止につながる

近年、携帯電話やスマートフォンを通じて、さまざまなサービスにログインしたり、アカウントを所有することが日常化しています。

しかし、すべてのサービスやアカウントに異なるパスワードを設定・管理することは困難で、結果的にIDやパスワードを使い回してしまい、不正な外部利用などによる一つの漏洩から大きな被害に繋がることも。

そこで大きなリスクを未然に防ぐため、別の認証システムを加える二段階認証や多要素認証が進んでいます。

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【ショートメッセージサービス認証の仕組みと方法】

ここからはショートメッセージサービス認証の仕組みと方法について解説します。

●ショートメッセージサービス認証の仕組み

ショートメッセージサービス認証は、ダウンロードしたスマートフォンアプリやユーザーアカウントに登録した携帯電話番号に対して、認証コードを送信して本人認証することでログインする仕組みを指します。

携帯電話宛に送信されるパスワードは、4桁から6桁の、時間的制限や使い捨ての数字がランダムで送信されます。

仮に第三者がパスワードを盗んだとしても、別の端末から認証コードを確認することは不可能なため、ショートメッセージサービスを利用することで不正利用や情報漏洩などの可能性が低くなります。

●ショートメッセージサービス認証の動作方法

  • ログイン画面で設定したIDとパスワードを入力
  • ショートメッセージサービス認証の画面で、自身のスマートフォンや携帯電話の番号を入力
  • 認証コードが記載されたショートメッセージサービスが送信
  • 認証コードをアプリの画面に入力
  • 認証完了

※仮に数分経過しても認証コードが届かない場合は、電話番号の入力ミスやショートメッセージサービスの受信拒否設定になっている可能性があるため注意が必要

【ショートメッセージサービス認証のメリット】

ショートメッセージサービス認証のメリットは以下の通りです。

●セキュリティ対策の強化

ショートメッセージサービスではスマートフォンや携帯電話の番号を利用して本人認証が行われるためセキュリティ対策の強化に繋がります。

一般的な認証サービスの場合、ログイン情報の流出や所有物が盗難にあった場合、アカウントの乗っ取りや不正ログインなど、アカウントに侵入することも容易になってしまいます。

しかし、ショートメッセージサービスに利用する携帯電話番号であれば、携帯キャリア側からの審査を経て付与されているため、不正取得することが難しく本人認証としては最適な方法と言えます。

●導入・運用するハードルが低い

ショートメッセージサービスは、他の認証システムと比較して企業がシステムを導入・運用するハードルが低い点が挙げられます。

認証システムはショートメッセージサービス認証以外にも次のような認証システムが存在します。

・知識認証

IDとパスワードの組み合わせなど、本人だけが知り得る知識情報を用いた認証システム

・生体認証

ユーザーの顔や指紋、声紋、目の虹彩や網膜など、身体的特徴を用いて行う認証システム

・所有物認証

ユーザーが所有するICカードやワンタイムパスワード、トークンと呼ばれる機器、電子証明書など、本人しか持っていない物理的なものを使って認証するシステム

上記に述べた認証システムの場合、必要書類の提出や一時的なパスワードの表示、認証機器の有無など、運用する際の手間が発生します。

しかし、ショートメッセージサービスはスマートフォンや携帯電話の番号を用いて本人認証を行うため、新たにシステムを開発したり、サイトに登録する必要がなく、企業とユーザーの双方にとって導入・運用するハードルが低い点がメリットと言えるでしょう。

●ユーザーにとっての操作性・利便性が高い

ショートメッセージサービスのメリットの一つに、多くの人にとって操作性や利便性が高い点が挙げられます。

いくら本人認証やセキュリティに長けていても使う側のユーザーにとって使い勝手が悪くては意味がありません。
その点、ショートメッセージサービスは携帯電話宛に送信された認証コードを入力するだけなので、誰でも手軽に本人認証することが可能。

またすでに多くの人が一度は経験しているため、認証方法がわからないと言ったことも防げるため、安心安全に本人認証するには最適な方法と言えるでしょう。

【ショートメッセージサービス認証のデメリット】

ショートメッセージサービス認証のデメリットは以下の通りです。

●ショートメッセージサービスの受信拒否設定をしていると認証コードが届かない

基本的なことですが、受け手であるユーザー側がショートメッセージサービスを受信拒否設定している場合は、認証コードが届かないためサービスを利用することができません。

その場合は、ユーザー側にキャリアごとのショートメッセージサービスの受信設定ページにアクセスして拒否設定がどうなっているか確認してもらう必要が生じます。

●格安スマホでは認証できない可能性も

MVNO(仮想移動体通信事業者)が提供する格安SIMのスマホではショートメッセージサービス認証が行えないケースが存在します。

格安スマホを使用している場合、そもそも対応していないタイプや、契約内容やプランが含まれていない可能性があるからです。

したがって、格安スマホのユーザーがショートメッセージサービスを利用する場合、オプション契約が必要になる場合があります。

【ショートメッセージサービス認証サービスを選ぶ際の3つのポイント】

ここからはショートメッセージサービス認証サービスを選ぶ際のポイントを厳選して解説します。

●国内直収型かどうか

まずはじめに確認すべきポイントは、ショートメッセージサービスの種類です。

ショートメッセージサービスには、国内大手通信キャリア(docomo、au、SoftBank)と直接接続して送信する「国内直収型」と、海外製などの送信網を通じて送信する「国際網接続」 の2種類の方法が存在します。

国内直収型は国内通信キャリアの国内ルートに接続してショートメッセージサービスを送ることができるため、ショートメッセージサービスの特長である高い到達率を達成することが可能ですが、海外製の国際ルートに接続するとキャリア側からブロックされる可能性があり、本人認証できないケースも。

したがって、ショートメッセージサービスを導入する際は、より高い到達率を可能にする国内直収型か確認するようにしましょう。

●自社の基幹システムとの連携(API)対応の容易さ

ショートメッセージサービスを導入する際は、自社の基幹システムとの連携(API)対応が容易かどうかも重要なポイントと言えるでしょう。

サービスによって使い勝手の良し悪しや対応キャリア、対応しているAPIもさまざまです。
導入するシステムによっては無料デモアカウントの発行やトライアル期間を実施している企業もあるため、導入を検討される場合は一度利用してみると良いでしょう。

●ショートメッセージサービス認証を運用する企業の導入実績

ショートメッセージサービス認証を選ぶ際は、運用企業の導入実績についても確認するようにしましょう。

導入企業によっては、サービスの特徴や機能をはじめ、料金プラン、到達率、UIやUX、導入している業界や団体に至るまでさまざまです。
したがって、導入する際は、自社に適したサービスから比較検討するようにしましょう。

【ショートメッセージサービス認証の活用事例】

ここからはショートメッセージサービス認証の具体的な活用事例について紹介します。

●求人の応募者との連絡に活用

求人の応募者との連絡にもショートメッセージサービスが活用されています。

求人の面接時に起こりがちなのが、連絡が取れなくなってしまったり、面談を無断キャンセル(当日キャンセル)されてしまうことです。

しかし、応募者に対してショートメッセージサービスを活用することで、連絡が途絶えることなく面接設定までに至るケースや、当日キャンセルの30%減など、円滑な応募者対応するだけでなく、業務の効率化に成功している事例があります。

●医療サービスの情報発信に活用

ショートメッセージサービスは医療サービスの情報発信や利便性向上にも活用されています。

医療サービスの提供を受ける患者に対して、情報をより正確かつスピーディーに伝えることが課題となっていた企業では、ショートメッセージサービスを使うことで、適切なタイミングで情報発信することが可能に。

またショートメッセージサービスから外部ページに誘導できる仕様にすることで利便性が向上しました。

より具体的な活用事例について知りたい方はこちらを参考にしてみてください。
https://aicross.co.jp/zettai-reach/case/

【ショートメッセージ認証で効率よくセキュリティを強化しよう】

二段階認証による確実な本人確認により、アカウントセキュリティの強化や不正アカウント取得防止に効果のあるショートメッセージサービス。

1人1台、スマートフォンや携帯電話を所有する時代においては、ショートメッセージサービスによる本人認証や利便性向上は必須要素と言えるでしょう。

しかし、数あるショートメッセージサービスの中から自社の導入目的にあったサービスを選ぶのはなかなか難しいものです。

そこでおすすめなのが業界最大手の5,000社の導入実績を誇り、ストレスフリーでショートメッセージサービスを導入できる「絶対リーチ!SMS」

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これを機に、ぜひ自社でもショートメッセージサービスの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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